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火打山北面ルンゼBC2025年3月11日(火)

3/8 天気予報では数日少量の雪が積もった日が後の晴れだとか
そろそろラストパウダーになってしまうのかもしれないと思うと、脳内はアドレナリンが分泌してくる。
シーズンに一回くらいは自分の限界を試すような挑戦的山行を求めてしまうのは誰にだってあることではないだろうか。
そんな思いを胸にしまい、LINEでZ氏にどこか刺激的な標的を聞いてみると、火打山北面ルンゼに行く予定だとか!
それなら是非と返信したが、調べてみるとかなりハードなルート
あの有名なYSHR氏も今シーズン突破している記録があがっているが、そのお方といえど山行時間12時間半、高低差2,000mを超え移動距離にして21.8㎞のロング&ハードコース
数日悩んでは、やっぱりやめときますとキャンセルの送信を送ったが既読にならず、再び自分を奮い立たせて改めて挑戦を決意した。
はたして自分の足で登って滑って帰ってこれるのだろうか、今期一番のチャレンジは前日の夜から始まった。
仕事を終えて19時には就寝、珍しくぐっすり深い眠りに落ち23時、早速支度してZ氏をむかえに車を走らせる。
体調は万全、Z氏0時に拾い下道で糸魚川の笹倉温泉へ。この日は冷え込んで道路はところどころ凍結していて肝を冷やしたが無事にスタート地点となる笹倉温泉に到着。ヘッデンに単4電池を装着しようとするが老眼でプラスとマイナスが見えず、点灯させるに手間取った(笑)


いざ3時スタート もちろん他に誰もいない
かなり気温は低い、晴れの予報とはうらはらでちらちら雪が舞う。
先行はいつものZ氏。そうこの日の自分はあいもかわらずの甘えん坊でZ氏のトレースにのっかって体力の消耗を抑えてすすむ。
行きと帰りの車は運転するからゆるしてくれぃ(笑)
真っ暗の雪原にふたつのヘッドライトの明かりだけでルートは携帯のGPSをみながら探って登る。
はたして進んでいる方向はあっているのか?少し進んでは確認することを繰り返して九十九折れの第一ゲートを超え、第2ゲート、アマナ平へと進んだ。


そのころようやくうっすらと明るくなりはじめて高松山、焼山がぼんやりと白い肌を纏い大きな姿を現した。

焼山 ドーーーーーーーン

ラスボス登場 火打山ドーーーーーーン振り返るとナイスビュー

ここが火打北面ルンゼ さてさてどこを滑り落とそうか

時には携帯で写真をとるなどしてペースを落とすと、Z氏とはかなり距離を離されてしまったが広い北面台地ではわれら二人だけでさえぎるものもなく迷うこともない。
慌ててペースを上げずに、あえて自分のスピードを変えずに進むことにした。
気温はかなり低い、ほぼ休む来なく歩き続けても体はあつくなることはないし、テムレスの手袋では指先が痛くしびれてきたので厚い綿の入った極寒用のグローブに替えて賽の河原を超えて急登のとりつきに
時間にして7時ころだったか?
ここで標高は1400m あとここからさらに1000m登らなきゃならんのかぁ キツイな
思わずぼやく。ここからが急登となり勝負だ。がんばれ自分!頼りになるのはこの右足と左足のみ


ジグザグジグザクキックターン何回しただろうか、少し歩いては休憩の繰り返し
酸素も薄くなってるのは呼吸でわかる、深呼吸しても肺は満タンになりはしない。
呼吸の乱れはないが、足が上がらずもどかしい。

Z氏が描くZトレース

追いつきたいが離されゆくばかり

癒される樹木

まだまだ先は長い

あとちょっと カチカチ アイゼンつけないと危険なトラバースあります。あわや滑落でした。

そしてついに山頂。かろうじて目印が頭を出してました。

すでにスタンバイしてるZ。ゴーグルの下の目が血走ってるような。

この高度感はすごい。2400mから落ちていく景色です。ゴールの笹倉温泉見えるけど遠いなぁ。

ぶっ飛ばすZ とにかくノーブレーキ

次は俺の番

上質の雪と過去一の斜面

贅沢すぎる

足から伝わる柔らかいパウダーの反発がエクスタシー

北面ルンゼに二本のシュプールを描いた。 下山はチラチラ振り返っては思い出し笑いをしました。

と、ここからがまた長い シールをつけて登り返し数回。温泉に戻ったのは14時ころ

かれこれ11時間30分 移動距離22.3km 高低差2140mの山行でもう二度と登りたくないくらい辛い思いをしたものの、良き相棒、良質な雪、程よい斜面と条件がそろいドーパミンが放出されてその苦労も一瞬で忘れてしまった。

間違いなく過去最高のBCとなった。

 

 

当間山BC 後半2025年3月4日(火)


パウダースノーが望めない日の新しい楽しみ方として、モーニングをしてみましたが
これは病みつきになりそう

すっかり長居して気が付けば8時半。1時間も食っちゃべってしもた。9時半の雪まつり集合時間に遅刻しちゃう~
急いで下山

幸い板はよく走るが・・・

雪は固いし、縦溝がキツイ

スピードに乗ってーーーー

細かい凹凸に板がとられる

(笑)

なんとか9時下山 やりきった。しかしゆっくりもしてられない。

ぶっ飛ばしてコミセンに 10時 す、すいません30分遅刻

なんとかボランティアスタッフとして会場入り、こちらのイベントも大盛況で無事終わりました。この日は朝から寝るまで忙しかった~。

 

当間山BC 前半2025年3月3日(月)

3/2
かわにし雪まつりの開催日ということで、毎年のことながら千手地区振興会の役員としてのボランティアをすることになっており
9時半に集合して会場づくりなどの準備をし、11時からほんやら村を開村 終了は14時ころといった一日に
せっかくの休日がこれだけでは寂しすぎるので、ちょっと無理して十日町を代表する当間山へ早朝バックカントリーを計画してみた。
我が家集合は4時半、ベルナティオ付近5時半に登り始めて、2時間で山頂手前のコルで朝食、下山で8時半 これで集合時間に間に合うはずだ。
せっかくなので今年デビューの伊勢平治のパイセン、KTとKS 両氏を誘ってみた。
珠川は想像していたとおりの高い雪壁で、よじ登るに必死
予定通り5時半スタート 過去にはブーツやらポールやらを忘れた両氏も経験を重ねるごとにレベルがあがっているようで、トラブルが減ってきています。

薄暗いなかヘッデン点灯で歩きます。ここ最近の快晴で雪はしまって沈むことなく歩きやすい状態

笑顔のスタート


しばらく歩くと体も熱くなり、上着を一枚脱いで体温調整
ん 足元にはなにやら動物の足跡が

そう、冬眠から目を覚ました熊さんの親子、結構な大きさに驚愕、春と恐ろしさを感じます。

当間山のランドマーク的建造物 天文台 いつもここで小休止

雨降ったから縦溝がーーーー 下山はきっとキツイだろう

まだまだ余裕の二人

ツアーモードでの滑走は慣れがないとうまく滑れない。つんのめってコケるKTと後ろでうけまくるKS

今日のゴールに7時半到着 予定通り2時間で登れました。

憧れの山で朝食 まずは珈琲

そしてテッパンのウインナー

パンも焼きました。アルコールストーブは二次燃焼できず火力が弱い。

そしてベーコン この後チーズをのせてみると驚くほど美味しい朝食が出来上がりました。大満足
続きはまたあとで・・・

威守松山2025年2月24日(月)

2/23
最強寒波、18日からずーーーと居座り続けてで、毎朝6時半から2時間除雪し、夕方1時間除雪しーを繰り返して
もう雪のやり場もなくなり~たまる雪とストレス
暖冬小雪が続きもう大雪なんて来ないって勝手に思ってましたが、今年はひどいわい。
記憶に残る大雪の年といえば中越地震のあった2005年
20年ぶり??
ほかにも2010から3年間・・・
これは災害級ではなかったような・・・
まぁとにかく雪無料で差し上げます。ほしい人は10トンダンプで取りに来てくださいませ。笑
そんななか3連休と言われても、もう除雪中心の日々で
何とか時間を作ってZ君と二人でバックカントリーへ行くことに
当初の計画では平標山へと思いましたが、まさかの十二峠の雪崩で通行止め
遠回りするのもどうかってことで、困ったときの威守松山
樹林帯の急斜面、雪崩にくく視界良き山
おまけにエントリーも遠くない
早朝3時半から家の除雪を1時間ほどこなし
6時に清水集落へ突入した

想像していたとおり大雪で除雪が間に合っていないようで片側車線しか通行できない状態
除雪作業が終わるまでは邪魔にならない場所で待機せざるをえない。コンビニでお茶を買って作戦会議
除雪が終わるのは2時間後の8時
いっそのこと違う山に変更?坂戸山とか大力山とか・・・それはないか・・・
ちゅうことで頑張って東谷山へむかうも17号線は渋滞で進まず
結局8時になりそうだったので、ふりだしに戻て結局清水集落へ
除雪はすべて終わっていて柄沢川の道路に路駐、支度を済ませていざスタート
気合が入る

マジっすか! こんな状況は過去にない。例年の3倍?くらいじゃなかろうか
それでも登れるようにしてくれているのか、除雪業者さんの配慮なのかな?だとすればありがとうございます。

前日つけられたトレースがかろうじてあるもほぼ埋まりかけているがそこを辿るだけでもかなり楽をすることができる。
どこに向かっているのかはわからないけどひとまずトレースにのっかって威守松山の麓、とりつきまで進んだ。

とりつきはかなりの傾斜、そして激しいほどの積雪 腿まであるラッセルに先行き不安
10mあがるにジグザク、時間がかかるし、新鮮なパウダースノーはクライミングスキンのグリップが弱く苦労した。

深いラッセル 辛い

今年は大雪で藪が埋まりルートは自由が効くが、地形段差が大きくなっていて簡単ではない、気がする。

緊張・・・急登でのトラバース

12時半、山頂に到着
8時半スタートだから4時間も費やしたのか・・・標高差600mを4時間
腿ラッセルだからしゃあないです。

ピクッたぞーーー

山頂では微妙なモンスターが出迎えてくれました。そのほか展望なし
そして滑走開始
雪質はまさにドライパウダー、サラサラで急斜面で今シーズン一番
まきあがるスプレーにテンションもあがる。気が付けばルートを外れて、シール張りなおしてトラバースしたりとハプニングも含めて
とにかくハイ体力消費ハイリターンな山だ。

急斜面を降りて後はスタート地点まで、ツアーモードでラッセル

13時45分下山
雪多すぎて困惑。家帰って除雪です。

ようかの煮干し中華2025年2月19日(水)

小千谷の「ようか」煮干し中華 マジ旨かった~
毎日除雪でぐったりです。もう雪いりません。

ノミオ沢再び2025年2月17日(月)

2/16
雪は降らず前日はピーカン
このまま春が訪れるのかなと勘違いするほどだがどうやらそれも束の間で再び最強寒波が居座るらしい
1週間も降り続いたらいったい雪の捨て場が埋まり家はどうなるやら・・・
また地獄のような日々になるのだろうか?
祈ることしかできない。22~24日は連休だけど除雪に時間を費やすことになりそうだ。
せめて雪山に行けるときは行っておきたい。
ということでBCデビューしたばかりのKT氏を連れて比較的安全で急登の少ない、柄沢山ノミオ沢へ
積雪が急激に増えた状況にくわえ、気温も上がるので雪崩には要注意
朝5時に自宅出発
コンビニで食料を購入し6時半にスタート
清水集落からの巻機山桜坂駐車場へとつながる雪に埋もれた車道は雪壁が高すぎて登れない民家なのか空き家なのか不明な低くなっている場所を見つけてよじ登ったが、住民側からすればさぞ迷惑だったろうと思う。
反省して次は住宅のない場所からエントリーしなきゃです。
前日の融雪もあり雪はかなり湿度高め
登山者のわかんらしき踏み跡があちらこちらに
前日に宿泊したような登山者数名とスライドしたり、ガイドさんと中腹まで軽い登山しているパーティーがいたりと山は賑わっていた。
そんななか山スキーや山スプリットボードで歩いているのは自分たちのみ
先行トレースが途中から現れたが、その姿は見えずかなり先にいるようだ。
複雑な傾斜と雪崩そうな傾斜を避けるように進んでいるのをみるとかなりベテランっぽい
せっかくなのでトレースをお借りして進みました。
標高をあげると雪質は湿気がおさまってきている、溶け始めるまえに滑るべきだろう
ときおり休憩をいれてはBCの道具などの話で談笑、水分補給のコーラがうまい
1,000m超えたあたりからなぜか自分のシールに雪がまとわりつきはじめて重い
歩くたびに下駄が高くなる、外してシールにワックスを塗るも結果は変わらず
1,200付近で撤退
ここから滑走、メローな緩斜面としっとり目の湿雪に左右シュプールを描いた。
中腹までは板が走り気持ちいいターンをたのしめたが、そこから下は予想していたとおりストップスノーに
滑走が1時間遅かったようだ。やはり10時前には滑るべきだったんだろう。
ポールを両手に時折手漕ぎで進んで清水集落へ着地しました。
下山飯は混みあうであろう「こしじ」はあえて外して「奥衛門」で青湯(ちんたん)ラーメンをいただきました。
最後まで天気よくまるで春
ホントに寒波来る?
この日が3回目のKZYS氏 余裕の表情

巻機山はクラック多数、雪崩事故が起きなきゃいいけど

余裕あり、山頂まで行っちゃいそうな雰囲気

ときおりスノーボールが上から降り注ぐ、雪崩の前兆でもあるらしいのでそろそろ引き返そうかな

シールがべっとり 決定的敗北・・・ もう歩けません

空は明るく、雪面は日陰 これベスト

雪はまだ冷凍保存状態をキープ はやく滑り落としたい

さらさらパウダーとは言えないしっとり越後パウダーに一筆書き

この一瞬で3時間のハイクの疲労は忘れてしまえる不思議

ストップスノーさえなければ・・・ だが景色もいいからね 70点

ゲンテンチョップスティック スティングレイ兄弟

青湯ラーメン これは旨かった、失った水分とミネラルが補給され満たされた。
早めに自宅に戻れたので、外でツェルトを初めて張ってみた。しかし雪面にペグが効かずに四苦八苦。
ん~ 何かいい方法はないものか・・・ 竹ペグ?