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巻機山BC2024年12月31日(火)

12/30
2024年の滑り納めにふさわしい山は・・・
やはり巻機山ではなかろうか
29日の大雪のあとなら、BC猛者たちがいくつかのトレースをつけているはず
平標山の疲れが残っているので、それを拝借する作戦だ。
早朝の6時に清水集落の道路待避所で待ち合わせ
10分ほど遅刻したがちょうど除雪車が作業していたらしく
それを待っての結局6時半スタートとなった。
近年混雑する巻機山だが、この日は私とZ君、そしてもう一人の合計3名しかいない

そのうちワシャワシャ集まってくるだろう。
すでにトレースは1本、先行のテレマーカーさんがつけてくれているようだ。

いつもの二子沢川沿いの車道ルートはどうしたわけか外れていてこの日のトレースはスノーボードでにはちとつらいアップダウン激しい苦難の道
少しでも楽をしたいので踏みなおしたりもしたが、結局はボブスレーで板が走るかどうかは微妙といったところ
後続の人が川沿いの道を改めて踏んでくれることを祈るばかり

桜坂駐車場手前のトイレに着くと屋根には2mを超える積雪でもう少しで隠れるところ
12月でこれなら安心だ。きっと井戸の壁の藪も埋まってるに違いない。
井戸の壁手前にて先行のテレマーカーの人に追いついた。

早速お礼を伝え、ラッセルを交代した。
この日は思った以上に積雪があり、膝上ラッセルで到底3人で山頂まではきつすぎる
年末の休日、この天気なので必ず後続がたくさん追いかけてくはずだから、それまで頑張ろうと励ましながら踏み続けた。
特に井戸の壁はほぼ埋まっている藪のほかに元気に育っている藪もあり、急斜面でジグザクととにかく進まない。
壁が終わった5合目に到着したのは10時でスタートから3時間半もかかった。


見晴らしのいいところで空を見上げると雲一つない青空に米子頭山、居頭山、柄沢山が太陽に照らされて神秘的だった。


思わず歓喜の声がでる。
テレマークの人は米子沢を狙っているらしく、そこから大滝を覗いてみたが埋まりかけてはいるものの口を開けて沢の流れる音が聞こえていた。
さすがにリスキーなのでピストンをお勧めし再び森林限界まで歩き始めた。
それにしても後続が来る気配がまったくない、いったい何が起きているのだろうか?
事故で高速が止まっているとか?みんなスキー場へ?
早く来てもらわないと、3人で膝上ラッセルはキツイ


森林限界に入るころにはすでに予定を大幅にこえた11時50分
山頂に着くころには14時か?? やばいな18時から忘年会の約束が・・・おそらく間に合わない
時間と体力を消耗して8合目のニセ巻手前の急登まで


ここにきてようやく後続の2名のスキーヤーがラッセルをバトンタッチしてくれた。ありがたい。
しかしニセ巻に着いた頃にはもう膝は100%のエネルギーを消費していたのでここでゲームオーバー


ニセ巻から本巻を眺めて滑走下山開始


いつもはカッチカチンの斜面もこの日は柔らかくて快適にターンができるし、ノートラック


藪なき雪原はゆったりとしたリズムでメローに滑り落ちた。
7時間もかかったラッセルもこの一瞬で帳消しとなる。
これだから雪山はやめられない。
ツリーランもしっとり目の重い雪ではあったが心地よく板は浮き、走ってくれた。
井戸の壁につくともう賞味期限の切れた激重の雪で四苦八苦
駐車場までのボブスレー下山もうまく繋ぐことはできず数回ツボ足、シール歩行を繰り返し車に辿り着いたのは14時50分
久しぶりの修行BCでした。
それにしてもこの日の巻機山は晴天なのに5人しか入っていないなんて、どうした?