かぐらスキー場グリンピア津南横断BC 第2話2022年4月19日(火)
三角山はまさに三角に尖っている。
急登でこの日はしかも硬いうえに5センチの新雪がのっかりトラバースは滑って危なかった。
幾度か、エッヂが外れて滑落しそうになったが、なんとかこらえて登った。
三角を登れば、霧ノ塔まではあっという間で
苗場山の北面が正面に見ることが出来る。
山頂では夫婦らしきスプリットボードの男女が思いのほか雪質が良くてドーピングと称したWAⅩをしなくても走りそうだと喜んでいた。
我々もここから雁が峰に滑ってしまったほうが楽しいのは知っていたが、それよりも小松原へぬけてグリンピアへ横断することの探求心のほうが勝っていた。
(霧ノ塔から遠くに我が川西町が見える。)
(越後の山々が見渡せた)
楽しそうに落ちてゆく二人を見守り、休息をとったのちに核心部となる釜ヶ峰までの細尾根へと進む。
TKS君が、当初の夏の登山道より東側の尾根からも行けそうだというので、ぐるり廻ってエントリー
この日初の滑走となった。
わずか5センチの新雪だったけど、乗り心地は久しぶりのフカフカの柔らかさで気持ちいい
思わずそのまま落ちていきたかったくらいだった。
霧ノ塔から100m下ってルートを間違えてしまったことに気がついた。
釜ヶ峰へ続く尾根に戻るには、沢地形をトラバースしなければならず、表層雪崩とエッヂが効かない硬い雪面に苦労し
滑落しそうで動けなくなってしまった。
後ろではTKSがうまくトラバースで沢を回避し先に進む。
板を外して、キックステップで登り返したが、今度はルートの先にクッラクが大きく口を開けていた。
TKS君の誘導でクラックがつながっているところまで回り込み、ようやく尾根に逃げることができた。
振り返って、トレースをなぞるとゾッとするほどの裂け目に動悸が止まらない。
やっぱりBCは、ソロでくるもんじゃねぇ
TKS君に感謝、そして山スキーの機動力に脱帽です。
安心もつかの間、釜ヶ岳のナイフリッジの登りも雪が落ちていて危険
というか少なからず雪でつながっていて良かったのかも
嫌な予感しかしないが、引き返すこともできず、ここからシートラと片手にピッケル、ツボ足で歩くことに
不幸中の幸いにも、雪はほどよく硬かったので、ピッケルを頼りに何とかナイフリッジを乗り越え日陰山へ
日陰山までの尾根は、ところどころ雪がなく夏の登山道が顔を出していたので土の上を歩いた。
(滑ったら絶対楽しいだろう沢だが、行先は三途の川)
(ギリギリ雪でつながっていてラッキー)
ようやく危険地帯を抜けると、そこからは滑って楽しい小松原避難小屋までの滑走ルートだが、せっかくここまで来たのでもう一足のばして黒倉山まで登ることにした。
つづく・・・