牛が岳、大兜山、横断 第1話2022年3月13日(日)
今回のブログは話が長くなるので数回に分けて報告させていただきます。
山スキー百山というスキーアルピニズム研究会RSSA(山と渓谷社発行)の本は山スキーの先駆者達が選んだ登って滑るべき日本の百山というタイトルでバックカントリースノーボード始めたころは、この情報を頼りに山行計画をしてきた私にとってのバイブルといっても過言ではない一冊だ。
私が住んでいる山域の上越関東北部の部門で39番目に紹介されているのが牛が岳、大兜山だ。
山を始めたころは、そこがどこの山かも知らず、また他人から聞くこともなかった。
それが巻機山麓の清水集落から、巻機山、牛が岳を登り北東斜面を滑り再び大兜山に登り返してから三国川ダムの野中集落に向かって滑るロングルートであることを2年前から知り、興味を持つ。
昨年はいろいろ情報を集めて、地図を眺めながら下調べをしていた。
さすがに一人では行く気になれず、2022シーズンも諦めていたが、先週に鍋倉山に一緒に行ったZさんが行くとのことでそのプランにのっかることに。
これはきっと何かの縁、牛が岳、大兜が俺を呼んでいるに違いない。
沈みかけていた雪山の情熱が再燃した。
まずは準備だが、いつもの日帰り登山とは違い、大兜の登りは誰も行ったこともなく、シールで行けるのか、それともスノーシュー?カチカチに凍っていればアイゼンと見当もつかない。
仕方ないのでアイゼンとスノーシュー(SparkR&DのVerts)をザックに収納するもいつもの30リットルでは入りきれず、45リットルに変更
スノーシューはプラスチック製だが極力軽くしたいので、ドリルで穴をあけて肉抜き
ハチの巣のようにしたらかなり軽量化に成功。
水は1リットルでは足りないので1.5リットルに
痙攣対策に塩分チャージの飴ちゃんを携帯
前日は早めに睡眠をとり9時に布団にイン
深夜1時に目覚ましに起こされて、
3/12、Zさんとの待ち合わせ場所で落ち合い、野中のデポ地点に駐車
清水には3時半ころ到着した。
3時42分スタート
星が出ている、予報も悪くない。
超ロングルートだがきっと横断できるだろうと胸が躍る。
前日気温がかなり高くなっていてあちこちで雪崩れているとのニュースを聞いていた。
今回失敗するとすれば、それだろう。
だが今は冷えていて雪崩れる気配はない。
雪崩れるとすれば日が当たる午後から
出来ればその時間帯までに大兜に登りたい計画だ。
ヘッデンを灯して井戸の壁まで進んだ。
(久しぶりとなる早朝スタート、物静かで空気が澄んでいて気持ちいい)
壁はトレースにツボ足、スノーシューのあとでギタギタになっていて、シールが効かなくなる。
シールはあきらめて、肉抜きVERTSで登った。
シートラで板をザックに括り付けるとさすがに重いが直登できるので早い。
敬遠していたツールだけど軽量化できた今は積極的に使えるかも。
5時40分、最初の核心井戸の壁クリア
(井戸の壁を越えて、アイゼンからスプリットに)
(井戸尾根を登る。マスクを外し忘れているWW)
この日最初の休憩
朝食はいつもおにぎり。
すじこサイコー。
ここまでは今のところ順調。天気予報通り晴れるのか?後続は今のところ誰も来ない。
巻機山独占~