八海山薬師岳2021年3月8日(月)
3/7
今シーズン絶対行くと決めていた八海山の薬師岳
八海山スキー場からロープウェイでアクセスできるため標高は1653mではあるが
約500m登るだけなので比較的楽な山域だ。
しかしながら山スキーでの記録はあまり話に聞かない
その理由を知るためにも自分の足で歩いて肌で感じてみようと思ったのが動機である。
今回は単独なので安全対策は万全に、ツェルト、アイゼン、ピッケル、クトー、防寒具等非常事態に備えて荷物が多い
この日のためにというわけではないが、いつもの32リットルのザックでは入りきらないので先月購入した45リットルのノースフェイスチュガッチのザックを初めて使うことにした。
多機能でちょっとお高いがお気に入りなのでこれもまた楽しみのひとつ。
もし使いかってが良ければ、来期にでも35リットルのチュガッチも購入したい。
前日は、同級生と居酒屋でお酒をたしなんだせいで朝は早く起きれなかった。
日本酒を飲んだせいか、のどが渇く
水は多目に持っていくことにした。
9時半にスキー場に
天気がいいせいか、それともコロナ自粛明けで反動がでたのか、スキー場は人が多い。
ロープウェイも以前のようにすし詰めできないせいか待ち時間が長かった。
10時に山頂駅に到着、ちょっと遅くなったがまぁ間に合うだろう。
シールを着けて歩き始めると、すでに眼下は雲海の上
今日はもうこれだけで十分だと思った。
雪は残念ながらカチカチで滑るにはイマイチだった。
スノーシューやワカンのトレースがあったがほとんど沈んでいない。
こんな時は滑ってもつまらないのだが、景色がいいのでこの日はもう登山でいい。
女人小屋までは登ったり下ったりで、帰りは登り返しでシールを着け直しがたびたびありそう。
おそらくこれが山スキーに人気がない理由であろうか・・・
女人堂手前では急登があり、シールでは無理。
アイゼンとピッケルにモードチェンジした。
お気に入りのチュガッチに板を括り付けて張り付く
カチカチの雪にキックステップでアイゼンの刃を刺して登るのはさすがに緊張した。
女人堂はすっかり雪で埋まっていた。
ドアは施錠されていないので開けて中をのぞいてみたら、綺麗な避難小屋でここで一泊するのもありかな。
後ろから来た登山者はここで引き返したのかそれから見かけることはなかった。
ここから薬師岳へ進むが、自分以外は見かけない。
山を独占するのは少しだけの恐怖心と、なんだか贅沢な気持ちだったりと複雑なのは自分だけなのか?
この斜面をあがればゴールなのだが、思いのほか足が上がらない。
板を背負ってツボ足アイゼンで登っているせいなのかもしれない。
ジグをきってようやく山頂へ到達。
ついに薬師岳へ到着したのは13時!
山頂からは中ノ岳、駒ヶ岳、守門岳、浅草岳、巻機山に日本海、そして佐渡島まで見渡せた。
感動でしばらく動けない。
千本槍小屋と地蔵岳はまるで要塞のようだ。
ここで登るのは終了。お楽しみの滑走・・・
スノーボードで薬師岳滑り下りたが、カッチカチでおまけに凸凹
転べば滑落の急坂なので慎重に降りた。パウダーなら最高の斜面だが。
女人堂の急斜面も恐る恐る下り、後は無駄にダラダラとツボ足とシール登行でスキー場山頂駅まで
そこからスキー場のコースを滑って降りるが、ザラメのこぶ斜面で太ももの筋肉が崩壊
なるほど、こりゃもう山スキーんしょは行かないわけだWWWW
というわけで、ここは間違いなく登山向きな山でした。
次にくるなら女人堂か千本槍小屋泊目的とかならいいかなぁ。
とにもかくにも、雲海を一日中見れたので今回の山行は大大大満足。
こんな日はなかなかないぞ。いい思い出がつくれ、神様ありがとうございました。