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イージスライダー前編2021年2月12日(金)

もう5年も前のことになるか・・・
六日町の山友から飯士山のことを教えてもらった。
舞子スノーリゾートと岩原スキー場の山の頂で1111m
そこからの西面はスラブによって無木立のオープンバーンが広がり
ちょうど塩沢の町から一望できるところにある。
見るからに急でとてもスキーで滑って降りれるような斜面に見えない。
しかし、世の中に無謀な挑戦者がいて、過去にそこを降りた人がいた。
その斜面を誰が名付けたのかイージスライダーと呼ぶ。
なるほど飯士山の滑り台とはよく言ったものだ。

そのとき彼から誘いを受けたが、その日は前日に雪が多く降ったせいもあり諦めて平標山の西ゼンを滑った。
そう、イージスライダーは急斜面で日当たりも良く、そして標高も高くはないのもあり条件がそろわないと雪崩やまたカチカチアイスバーンで滑落とか怖くて行けたもんじゃない。
できれば、全層雪崩の起きる前で小雪で気温は低いまま、陽が差さない日が数日続いたあとの無風の日
この時がチャンスとなる。
ネットでいろいろ下調べをすると、ホッシーさんという方が数年前に滑った記録を見つける。
なんと驚くことに、五十嵐登山口より山スキーで山頂まで登って滑っていた。
とても人間業とは思えないし、今の自分にはその能力はないだろう。
ひとまず、岩原スキー場トップから登って、旧ファースト石打スキー場側へ落とす計画をたてた。

天気予報は曇り時々雪で最高気温は3度、最低気温は-1度が二日間続いている。
2/11建国記念日がⅩデー いつものT君を誘うとひとつ返事でOK
車を石打にデポして岩原スキー場へ
万が一のことも考えて、パトロールに計画書を提出。
もちろんおだまき山の会にもすでに提出済みだ。
数本スキー場でオフピステを楽しんだ後、飯士山にアタックを開始
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スキー場から見える山頂は見るからにとんがっている!これは予想外!
はたしてシールで行けるのか?とひるむ。
スノーシュー(スパークR&Dのバーツ)も持ってきているのでいざとなれば板を担いでよじ登る覚悟
雪は10センチフカフカパウダーでシールも効いて登りやすい。
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近いようで遠い飯士山
雪庇が張り出していて気を付けないといけない。
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尾根の右、左ジグを切りながらすすんで登頂
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山頂までシールオンリーで登頂
覚悟を決めていたものの下から見たほど急ではなかったようだ。
ついにやったぜ。飯士山制覇 ここで小休止
リフト使ったけどね(笑)
ここから証拠写真を携帯で撮った後に隣のピークに移動
スノシューで下って、登った。意外とこの移動がキケンで
風の通り道ではクラスト、足を滑れせれば数百メートル滑落の危険もあってアイゼンがあってもいいほどだった。
急すぎて足が進まないので雪を崩して階段をつくりよじ登った。

つづく・・・